〜自然と向き合う、あご湾フィッシング〜

〜自然と向き合う、あご湾フィッシング〜

志摩時間 2020年春号より

ホテル桟橋から出発する釣り体験も人気のアクティビティの一つ。美食評論家であり世界各地で釣りを愉しむ中村 孝則さんが英虞湾に繰り出します。
船上から朝日を眺める、美食評論家 中村 孝則さん

船上から朝日を眺める、美食評論家 中村 孝則さん

釣りのポイントを伝える船頭の田畑 圭一さん(左)は、渡船業の他にもあおさや牡蠣の養殖漁業も営む

釣りのポイントを伝える船頭の田畑 圭一さん(左)は、渡船業の他にもあおさや牡蠣の養殖漁業も営む

桟橋では船頭の田畑 圭一さんが「この辺りはシーズンになると大きめのスズキ(シーバス)も沢山いるんですよ」と話すと、渓流や海などジャンルを問わず釣り好きの中村さんの表情が緩みます。夜行性のスズキはホテルの灯りにも集まるそうです。
波穏やかな海を進む船では海鳥の声や小さな島々の眺めに癒されます。

ポイントに到着すると手際よく仕掛けを作る田畑さん。「砂地や岩礁など、英虞湾は場所によって海底の地質が違うので魚種が多いです。ここは砂地で、キスや春には花見カレイも釣れますよ」。ちなみに釣りのビギナーには釣り針にエサ付けをしてくれたり、釣り好きからのオーダーがあればタイやカツオを狙える外湾のポイントへ行く事も可能で、志摩の海を熟知する田畑さんは心強いナビゲーターです。この日は強風で外湾ポイントは断念。でも湾内は十分に釣りができるコンディションです。

英虞湾内は波が穏やか
初心者でも釣りやすいキス

さっそくキスを釣り上げた中村さんは「普段の僕ならキャッチ&ストマックですけどね」と談笑しながら魚をリリース。鎌倉市に生まれ育った中村さんは子どもの頃から釣りに親しみ、今では仕事で海外に行く時にも釣り道具を持って行くことがあるといいます。「訪れた地でどんな魚が食材になるのか、それを知ることはその土地を知ることです。現地のシェフと一緒に釣りに行くこともあるんですよ」。

海に浮かぶ釣り筏

海に浮かぶ釣り筏

他の魚を狙うため海に浮かぶ釣り筏へ移動。見上げれば視線を遮るものはなく、どこまでも広がる空。内海である英虞湾なので波音もなく静かです。「筏の下は水深が約26メートルと深く、タイなどの大きな魚も釣れますよ」と田畑さん。 本格的な筏釣りから、ファミリーや初心者向けのキス釣りまで行える英虞湾。伊勢志摩国立公園の海で、開放的な気分に浸りながら釣り糸を垂らし自然と向き合うことのできる贅沢な時間は、志摩の旅をより深く愉しむことができます。

詳細はホームページまたはホテルスタッフまでお問合せください。
申込み
要予約(宿泊予約またはフロントスタッフまで)
料金
¥16,500(税込) 1艇(1〜3名・3時間・貸竿、エサを含む)
取材日:2020年1月

伊勢志摩の地は、ゆるやかな時間の流れに合わせて、表情を少しずつ変えながら、四季折々の味覚や色彩を私たちに届けてくれます。
そんな季節の移ろいとともに、志摩観光ホテル季刊誌「志摩時間」では、地元の文化や豊かな自然などを通じて、伊勢志摩の四季をご紹介しています。

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